PET LIFE

愛猫を迎えたら

出典:公益社団法人 日本動物福祉協会

家にやってきた

猫は、はじめての経験をたくさんして興奮し、とても疲れています。

飼う前の準備

食器

食事用と水用の容器を飼養頭数分用意しましょう。

トイレ・猫砂

猫の好みによって猫砂の材料を選びましょう。また、広々とした空間で排泄を好む傾向がありますので、大きめでできれば密閉されていないトイレを用意しましょう。トイレにカバーを付けたい場合は大きなトイレに大きなカバーがついているものを選んであげましょう。

爪とぎ

猫の好みにあったものを複数個用意しましょう。

その他

移動のためのキャリーやキャットタワー、おもちゃなどを用意しましょう。

初日に気を付けること

家に到着したら「早く抱っこしたい、遊びたい」と家族はワクワクしていることと思います。しかし、猫自身は新しい家族や環境にストレスや不安を感じています。まずは環境に慣らせるためにもゆっくり休ませ、必要以上に構わずに、猫の様子を見守ってあげましょう。

家についたらまず、そっとしてあげましょう。

ゆっくり休ませる

猫は隠れ場所を探します。

  • ● 追い掛け回さないでください。
  • ● 夜など静かになったときにこっそりと動き出します。家に来たばかりの時は、ごはんやトイレを隠れている近くに置いてあげてください。お部屋に慣れてきたら徐々に離して、置きたい場所に置いてください。

先住猫がいる場合

猫同士の相性に注意をしてください。相性が良くない場合は無理に一緒にせず、隔離し、時間をかけて、ゆっくりお互いが慣れるようにしてあげましょう。
例えば網戸やドアの隙間などを使い、相手の猫は見られる状態だけれど、けんかのできない状態にします。お互いの姿が見えているときにどちらの猫にもおいしい食事を与え、相手の存在を知りながら食事やおやつをあげるようにして相手の存在は良い事であることを伝えます。

ノラ猫の場合

ノラ猫は外で外敵から身を守るように生活をしてきたので、新しい環境に慣れるまで年単位の時間がかかる可能性があることを十分に理解し、積極的に構おうとせず気長に待ってあげることが大切です。
ノラ猫だと思っていたのに実は迷い猫(飼い猫)だったということもあるかもしれません。まずは、警察や保健所、動物病院などに問い合わせをしたり、届け出をしましょう。

家に入れる前に動物病院で行っておきたいこと

※陰性であっても潜伏期間があるので1か月後に要再検査

成猫の場合

家にいれる

広いリビングなどより、なるべく静かな個室にケージを置いてその中での暮らしをはじめるかたちがよいでしょう。ケージにはカバーをかけ、あまり覗きにいったりかまったりせず時間をかけて家の中の様子に慣れさせましょう。
ノラ猫は自分の身を守るため怖がっていてさらに攻撃的になっていることがあるので、落ち着くまで静かな所に置いて待ちます。
先住猫がいる場合、ウィルス、外部・内部寄生虫の感染リスクもあるので、すぐに対面するような環境にはしないようにしましょう。

食事の世話やトイレの掃除をする

なるべく接触回数を減らすために、最初のうちは、食事をあげる時やトイレの清掃は同時にして、慣れてきたら声をかけたり、コミュニケーションを徐々にはかりましょう。

ケージから出す(ウィルス検査終了後)

ウィルス検査の異常や内外部寄生虫がなく、人に対して威嚇することが減ってきたら、ケージの扉を開けます。

部屋の扉を開けて探索させる

個室に慣れてきたら、リビングなど人がいる居住空間にも出します。出す際は無理強いせず、その子の意志にまかせましょう。その時も必ず隠れる場所やトイレを部屋の数か所に設置してあげましょう。

コミュニケーションをとる

ねこじゃらしなどのおもちゃで一緒に遊びます。体を触らせてくれるようになったら撫でてあげましょう。撫でる場所は首から上を撫でてあげてください。

4週齢未満の自分で食事を食べれない仔猫の場合

  • ● 仔猫は体温調節能力が未熟なので保温してあげる必要があります。
  • ● トイレが出来ない場合には排泄を促す必要があります。
  • ● 歯が生えていない離乳前の場合は猫用ミルクを人肌に温めて2~3時間おきに与える必要があります。
  • ● 先住猫がいる場合には、ケージを用意して健康状態がチェックできるまで触れ合わせないようにしましょう。対面させる場合も、まずはケージ越しで面会させましょう。

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